2018/07/09 08:34


紅茶に落としたり、トーストに塗ったり。
日本でも様々な使い方で活躍しているはちみつですが、アーユルヴェーダでは
古代より甘味料の枠を超えて、薬としてもとても大切にされてきました。

はちみつは消化に負担をかけずに吸収され、すべての臓器によく働きかける万能薬、とされています。
動脈硬化や心臓病、貧血の改善、喘息など呼吸器系、さらに不眠にも効果的。

また体内のめぐりをよくしてくれるので、カパ体質の人や、カパが高まる春におすすめです。
体内の脂肪をそぎ落としてくれる効果があるので、ダイエット時にもおすすめです。

ただ、絶対に気をつけなくてはいけないことがあります。

はちみつは40度以上に熱さない!

はちみつを体温以上に熱すると、毒素に変わってしまう、とアーユルヴェーダは教えています。
現代の科学で解釈すると、
蜂蜜を40℃以上で加熱し続けると、蜂蜜に含まれている豊富なビタミンがほとんど壊れてしまう、ということです。
蜂蜜に含まれるビタミンB1、B2、B6、C、パントテン酸、葉酸、ナイアシンなどは加熱することで成分が一部失われ、本来の栄養素・ビタミンとしての働きを失ってしまいます。

ですから、熱々の紅茶やトーストに使用するのはアーユルヴェーダ的にはNGなのです。
人肌くらいの温度に下がるまで少し待つ。
またははちみつだけ、パクッと食べてしまってもいいですね。
ちょっとはちみつとの付き合い方が面倒臭くなりますが、はちみつの持つ素晴らしいエネルギーをカラダに取り込むために、熱さずそのまま使用しましょう。

もちろんはちみつ自体も、非加熱のものを選びのが鉄則です。

今朝食べたハチミツは、アーユルヴェーダ・ドクターから頂いたもの。

奥飛騨で採れた!00%オーガニック、そして非加熱の蜂蜜です。
トロリと濃く、このおいしさで身体にいいなんて、使い方にだけ気をつければ最高の食材ですね。


そしてこの写真はアーユルヴェーダが息づく土地、南インドケララでの様子。

ふたりのアーユルヴェーダ・ドクターが売っているはちみつが、加糖のものではないかと審議しているところです。

最近の蜂蜜はシロップと混ぜたり、蜂に砂糖水を舐めさせて採ったものもあるそうです。
皆さんもこのくらい真剣に蜂蜜を選んでくださいね!

P.S アーユルヴェーダの古典に、「ギーと蜂蜜を同じ量摂取すると死に至る」という記述があるそうです。怖い・・・
死ぬことはなさそうですが、きっと何か悪い影響を及ぼすのでしょうね。
理由は分かりませんが、例えば人肌に冷ましたトーストにギーと蜂蜜を塗る時、同じ量を使用するのは避けましょう。




整えごはん  三野村なつめ

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